vanillesesamの缶詰

ドイツでまったり暮らす、30代パラレルワーカー。

働いて、見て、聞いてわかった。ドイツ企業の表と裏をこっそり教えます。

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みなさんは海外就職についてどのようなイメージを持っているでしょうか?

 

ヨーロッパって長期休暇取れるからいいよね。

ドイツ人の同僚と仲良くなってドイツ語もペラペラになれそう。

お給料は日本より少ないって聞くけど、そのぶんプライベートが充実できそうでうらやましい!

 

ドイツの企業に採用されてドイツで働くようになってから、海外の会社で働くことのメリットばかり耳に入ってくるようになりました。

実は私も、日本にいた時は、海外で働く方が日本よりもっと自由に仕事ができるものと思っていました。

ですが、実際に働いてみると、やはり ドイツで働くことにも大変な苦労やストレスが伴います。

今日は自分の職場だけではなく友達にも聞いた職場での不満や問題点について書いていきたいと思います。

 

 

海外の会社で働く。それは孤独とパワハラに耐えること。

東欧出身の友人は、エンジニアとしてドイツの中小企業で働いていました。

ドイツの大学を出てエンジニアとして採用された会社は、町から車で1時間ほど郊外に行ったところにあり、雪の日などは毎日かなり怖い思いもしていたようです。

小さな会社で、彼以外の同僚は全てドイツ人。

彼は一番の若手で、他の同僚は年齢がかなり上ということもあり、仕事以外で話すことはほとんどなかったそうです。

仕事でドイツ語を話すのは問題ない彼ですが、お昼休憩などに他のドイツ人がネイティブのスピードで話し始めると、彼はついていくことができず、だんだん孤立するようになっていったそうです。

職場で話せないストレスのせいか、とにかく帰ってくると友達としゃべりたいので大人数のルームシェアをしています。

これだけなら仕事と割りることもできたのですが、仕事の環境が徐々に変わっていくことになります。

仕事自体は最初のうちは問題なくこなしていたようでした。

ですが、そのうち彼の上司にあたる人が残業を 押し付けるようになってきました

彼は通勤に往復2時間かけています。

少しくらいの残業ならと平日の残業は我慢していましたが、そのうち土日まで出社するように強制されたそうです

彼が一番の若手だったから言うことを聞くと思われたのか、ただ単に外国人だから無茶ぶりされたのかは分かりませんが、さすがに彼も土日の出社は断ったそうです。

ここで相手側の要求を受け入れてしまったら、ずっと休日出勤をさせられることになると危惧したからです。

まあ勤務場所も町からかなり離れていましたし、雪の中毎日運転をするのは本当に危険で怖いということもあって、彼は会社を辞めることを決断しました。

 

ドイツにもあった‼給料未払い問題。

外国人として海外の企業で働く、しかも周りは全部ドイツ人というのは、けっこう大変なことです。

ですが、ドイツ人であっても いつも良い待遇で働けるというわけではありません。

私の友人のドイツ人の男性は、学生でありながら、プログラマーとして個人経営の事務所に雇われて働いていました。

彼は、私から見ても非常に頭がよくプログラマーとしても優秀な人材であったと思います。

事務所のボスからも目をかけられていて、関係も悪くなかったのですが 、次第に給料の支払いが遅れるようになってしまったそうです。

個人経営の事務所というのは、非常に資金のやりくりが大変なようです。

彼もそれがわかっていたので、最初の方は支払いが少し遅くなっても我慢していました。

しかし、ある時、彼は大変ショックな事実を知ることになります。

それは、彼よりも後に入ってきた新人がいたそうなのですが、その新人にはお給料が支払われていたそうなのです。

どんな理由があっても、仕事をして、その対価であるお給料が支払われないということはとんでもない話です。

ボスとの関係が良好だっただけに彼は相当ショックを受けていました。

悩んだ結果、彼は会社を辞め、弁護士を雇って未払いの給料についての交渉を始めました。当時の彼は26歳くらいだったと思います。

いくら成人しているからといって、彼の若さでこういった問題に立ち向かうのはつらいことです。相談を受けたとき、普段は明るい彼がかなり疲弊していると感じました。

彼は大学卒業後、別の町に就職してしまったので疎遠になり、お給料が取り戻せたかどうかはわかりません。

 

ドイツ企業にもパワハラ、男女差別、給料問題は存在する

日本に比べれば、残業もパワハラも大したことはないと思うかもしれません。

ただ実際にドイツの企業で働き始め、友人たちとも仕事の悩みを打ち明ける中で、ドイツの企業でもパワハラや賃金の未払い問題はあることがわかりました。

特にパワハラに関しては、個人の裁量がヨーロッパの企業は大きいので、場合によっては日本より多いかもしれません。

 

私が働いている会社でも、社内で強い発言権を持っている上司の一人が、気にくわない社員の仕事のチェックをわざと送らせて、締め切りギリギリまで待たせたり、仕事を回さなかったり、けっこう目に見えてひどい嫌がらせを行っていました。

 

日本と決定的に違うのは、労働者の意識かもしれない。

あまり大事にならないのは、そこまでされればドイツ人はサクッと辞めます

嫌がらせされたり、給料が支払われない会社になんて居続けません。

しかもそれだけで終わることなく、 労働者は弁護士を雇って争います。辞めるにしても、不当な扱いを受ければ、争ってでももらえるものはもらうということでしょうか。(以外とあるらしく、すでに3件ほど耳に入ってきています)

 

私はドイツの会社で働いていますが、ドイツの大学を卒業したわけでもなく、職場での地位はあってないようなものです。

同僚たちとはもちろん仲良くなやってますが、会社の上の方の人たちにとって、資格や学位を持っていない事務員は、ただのコマでしかありません

特に外国人労働者なんて、さらにその下いるかいないかどっちでもいいと言ったくらいの認識しかないと思います。

 

多分こういうことを書いても、ほとんどの人は、

「へー、ドイツでもひどい会社あるんだ。でも私が就職するところはきっと良いところにちがいない

と思うでしょう。

 

そうかもしれないし、そうではないかもしれません。

 

ただひとつ言えることは、ドイツで学位もなく資格もない人は、"初めの勤務先"は理想とはかけ離れたものになってしまうかもしれないです。

ですから、「つらい」、「耐えられない」と思ったら、見切りをつけてスパッと辞める勇気も海外の会社では必要なことです

日本は我慢するのが美しいとされる風潮がありますので、無理をしてしまう人が多いから心配です。

 

私の同僚達も精神や体に影響が出てまで、会社で働こうとは思っていません。

私たちの体や心の方が仕事より大事だということは、ドイツでは大前提です

 

勤務経験を生かして次のステップへ。海外就職は一回で終わりじゃない。

今の会社での仕事はやりがいはありますが、体力的にとても大変です。

長期休暇が取りやすいとかメリットもありますが、今後は次のステップも視野にいれて、準備を進めていきます。

ドイツでの勤務経験をいつか別の場所で生かせればいいなと思っています。

 

最後に、本日紹介した私の二人の友人が、退職後に何をしているかちょっとご紹介します。

ポーランド人の友人は、退職後、ずっと行ってみたかったアジア諸国を旅しました

帰国後、エンジニア系のスクールに通い、資格の勉強をしています

プログラマーだったドイツ人の友人は、「プログラマーは搾取されるからもうこりごりだ」と言って、別の町で ITコンサルタントしての仕事を見つけました。

彼の給料は事務職の私の給料のなんと2倍以上!!

それだけ彼のスキルが高いということですがいやはやうらましい限りです。

 

本日はここまで。

読んでいただきありがとうございます♥

 

 

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