vanillesesamの缶詰

ドイツでまったり暮らす、30代パラレルワーカー。

ドイツのお医者さんに聞いた、温かい食事の大切さを痛感した話。タニアさんのドイツレシピ本もご紹介。

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「朝食は何を食べているの?」

ドイツの自然療法士、ハイルプラクティカー(Heilpraktiker)の治療を受けているときに、先生がわたしにこんな質問をしてきました。

「えっと、今日はパンとチーズを食べました」

わたしは、ちょっと考えながら答えました。

すると、意外な返事がかえってきたのです。

 

先生:「あら、だめよ。きちんと日本の食事をとりなさい」

 

 

ドイツに暮らして、食事もドイツ人スタイルになっていたわたしは、ちょっとびっくりしてしまいました。

 

今日はドイツ人のハイルプラクティカー(Heilpraktiker)と呼ばれる自然療法士に聞いた、「温かいスープを飲んで健康になろうぜ!」というお話です。

 

 

 ハイルプラクティカー(Heilpraktiker)とは

まずは、 ハイルプラクティカー(Heilpraktiker)と呼ばれる職業についてサクッとご説明します。

ハイルプラクティカーとは、ドイツで唯一医師以外に病気の診断や治療を行うことが認められている医療の専門家のことです。

受けられる治療は、ホメオパシー、ハーブ療法、オステオパシーアロマテラピー、鍼治療などがあります。

もちろん国家資格。

ハイルプラクティカーは現代医療だけでなく、代替・補完療法としてヨガや鍼灸など古くから伝わるインドやアジアの治療にも詳しいので、私たちアジア人の文化にもとっても理解がある人が多いです。

 

ケガの治療で、ハイルプラクティカーのもとを訪れていたわたしは、まったく痛みが取れないことにかなり落ち込んでいました。

 

治療にはきちんと通っているし、言われたトレーニングもやっている。

にもかかわらず、痛みの状況は一進一退で、なかなか良くならないときに先生に言われたのが、上で書いたように、

「きちんと日本の食事をとりなさい」

でした。

 

おばあちゃんが一晩かけてコトコト煮込むスープ

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なぜ日本の食事なのか、それは、私たち日本人が温かい食事を好んで食べているからです。

 

先生は自然療法士として、代替・補完療法を学ぶうちに、温かい食事が人の健康や精神の豊かさに大きく関係していると思うようになりました。

 

先生が子供の頃によく食べていたのが、おばあちゃんが作ってくれるスープ

具材はありきたりなものだけど、一晩かけてじっくりコトコト煮込むのだそうです。

手間隙かけて作られたスープはとても美味しくて、先生は大好きだったそうです。

 

しかしドイツでは、女性の社会進出が進むにつれ、 料理にかける時間はどんどん少なくなっていきました。

 

パンを買えば、後はハムとチーズを用意するだけ。

特に平日は仕事が忙しいため、お母さんたちに料理をする時間はありません 。

みんなが冷たい食事で済ませるようになっていきました。

温かい食事は、夜の1回のみ。

中には夕食もサラダやフルーツだけで済ませる人もいます。

朝食は、最近では若い子達達の間ではヨーグルトクヴァルク(Quark;ドイツのフレッシュチーズ)ミューズリーが人気です。

わたしの同僚たちも会社でよく食べています。

 

このように、現代のドイツではヨーグルトやパン、ハムとチーズなどの、Kaltes Essen(温かくない食事)が好まれます。

もちろんドイツ人も温かいスープは飲みますが、ひとり暮らしの人とかあまり作っていないですね。

パパっと済ませられるし、キッチンも汚れません。

ドイツに来てから、彼らの食事風景をみていて、合理的なドイツ人らしい食事だな、と思っていました。

 

ドイツに比べると、日本を含めアジア圏では、現代でも温かいも食事をとる人が多いのではないでしょうか。

特に温かい季節の食材を使ったスープのレシピはたくさんありますよね。

お味噌汁やラーメン、お鍋など、季節に関わらず、温かいスープをハフハフ言いながらほおばるのは、アジア圏に多くみられる食文化です。

 

 

温かい食事は、わたしたちの健康や精神の豊かさに大きく関係している

ドイツ人はKaltes Essen(温かくない食事)をよく食べると書きましたが、以前読んだドイツ人のハーフである門倉タニアさんの本には、ドイツのさまざまな温かいスープやお

料理のレシピが載っています。

 

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タニアさんは、ドイツのシンプルライフスタイルやお料理本で人気の女性です。

タニアさんは子供の頃に祖父母の家で暮らしていたことがあるらしく、本の中でもよく出てきます。

ドイツの昔ながらのゆったりとした時間の流れるライフスタイルと温かい食事のお話がたっぷり紹介されていて、とってもすてきな本です。

特にお料理レシピでは、身体が芯から温まりそうな季節のスープが紹介されています。

 

たとえば、アイントプフ(Eintopf)というドイツ風具だくさんスープやいんげん、ベーコン、洋ナシのスープなど、ドイツ風のスープレシピが紹介されています。

ちなみにEintopfとは、ドイツ語で(鍋一つ)という意味で、お野菜や豆、お肉などがたっぷり入ったスープのことです。

ちなみにドイツ風具だくさんスープは「タニアのドイツ式シンプル料理」の31ページ目、いんげん、ベーコン、洋ナシのスープは51ページ目 に載っています。

 

タニアさんの本を読んでいると、ドイツの古き良き時代という感じで、ココロまで温かくなります。

 

日本人は、温かい食事が体にいいことを知っている

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わたしは、ドイツで生活を始めて4年を程経ちますが、仕事と慣れない海外生活で、毎日温かいご飯を作るのは、かなりしんどいです。

でも忙しいからと言って、朝はパンとコーヒーとか、ヨーグルトだけという食事は、わたしには合わないとも感じていました。 

特に怪我を経験してからは、食事の大切さを改めて痛感しました。

 

冷たい食事では、体の隅々まで栄養を届けることはできません。

温かい食事をとることで、全身に血やリンパ液を巡らせ、身体の回復力を高める手助けができるのです。

 

わたしたち日本人は、病気や治療などと考えるまでもなく、昔から温かい食事が食卓に並ぶことが多いですよね。

最近では、わたしたちの食事も西洋風に傾いてきているとはいえ、それでもラーメンやうどんは幅広い層で人気ですし、ひとり鍋も流行ってますよね。

 

ちなみにひとり鍋やってるドイツ人はいないんじゃないかな......

ラーメンはヨーロッパでは大人気と、たまに報道で言っていますが、あれもごく一部の人たちですよ。

ヨーロッパの人は、食事をして汗をかくのを嫌う人が多いので、そんなに頻繁にラーメンや韓国レストランで鍋を食べる人はいないですね。

 

ですが温かいスープや食事をとる習慣が、子供の頃から身についているわたしは、健康的に人生を送るという点において非常にラッキーではないかと思うのです。

 

とりあえず私は、週末に大きな寸胴で、スープを作っておくことにしています。野菜のシンプルなスープで、とりあえず具材をカットして、寸胴に放り込んでいくだけ!!

とっても簡単!

味に飽きたらカレーにしたり、トマトソースや牛乳で煮込んでシチュー風にすることもあります。

 

あまり無理はせず、自分なりに体を温める食事を意識して、寒い冬のドイツを乗り切りますよ!

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