vanillesesamの缶詰

ドイツでまったり暮らす、30代パラレルワーカー。

会社を休ませてくれる医者は良い医者だと思う理由。

この記事をシェアする


f:id:vanillesesam:20180623034737j:image

久しぶりに日本にいる友人と話す機会がありました。

 

お互い忙しくて連絡を取る時間もなく、実に9カ月ぶりくらいにSkypeで話したわけですが、そこで初めて、友人にうつ病になったと打ち明けられました。

 

Skype越しに、お互いの顔を見ながら話している分には、特に依然と変わった様子は見られなかったので、互いの近況を話して30分くらいで会話を終えました。

でもその後で、ふと何気なく私が話したことで、傷つけたりとかモンモンと悩ませてしまったりしなかったかどうか気になってしまいました。

 

私にはこれまでうつ病について知識があまりありませんでした。

ですから、うつ病の人にどう接していいのか、なにかタブーな話題があるのか、気になりだすととまらなくなりました。

 

そこで、日本のお医者さんに聞ける機会があったので、ちょっと聞いてみることにしました。

 

先生は特に気を遣う必要はないと言ってくれたけど......

先生が言うには、「友達と話せるくらいのであれば、おそらく軽度のうつ病だからうつ病の話は避けるなどの配慮は必要かもしれないけど、特にそれ以外で気にしなくても大丈夫ですよ」とやさしく教えてくださったので、とりあえずほっとしました。

 

それは良かったのですが、その後、先生が言ったことがちょっと気になりました。

 

最近は、患者がちょっとやる気でなくて仕事に行けないと訴えると、すぐにうつ病の診断を下す傾向にある

というのです。

 

私はそれを聞いた時、

「え、それすごく良い傾向ではないですか」

と思いました。

 

つまり、先生が患者さんの話を聞いて、

「医学的にはうつ病と診断を下すのはできないこともないけど、んーどうかなー、グレーゾーンかなー」

という感じだったとしても、先生がこのままだと本当に病気になっちゃうからと判断して、会社に行かなくて済むよう診断書を書いてくれるなら、患者にとっては助けになると思ったのです。

 

私たちは別にうつ病になりたいわけではなく、病院に行くという行動をとった時点で、何らかの異常を感じ、助けが欲しくて病院に行っています。

そこで、目に見えるような症状や検査結果に異常がなかったとしても、このままの状態を続ければ、悪化してしまう可能性があるわけですよね。

 

うつ病を未然に防ぐために、今はまだ診断書を書くほどじゃなかったとしても、病院に行って患者さんの話を聞いた時に、

「疲れちゃった?じゃあちょっと会社休もうか」

と言って診断書を書いてくれる医者はすごくないですか?

 

ドイツに来て、医師から2週間就労禁止を言い渡された話

ドイツに来てしばらく経った頃、仕事の重圧から会社に行けなくなった時期があります。

 

私は働く気は満々だったんですが、傍から見ていた同僚が、私が明らかにオーバーワークで情緒不安定になっていたのに気づき、ちょっと病院に行って来いと言われて病院に放り込まれたわけです。

 

簡単なうつ病スクリーニングと心電図検査(なんか電極いっぱいつけられた)を行って、結果は特に異常はなかったんですが、医者には2週間休むように言われました。

 

私「私、異常はないんですよね、うつ病ではないんですよね」

 

医師「うん。でも、だいぶ心が疲れてしまっているようだから、とりあえず仕事のことは考えずに休んでね。これ以上続けると本当に病気になっちゃうから

 

特に何の手続きもなく、2週間の病欠届を出されました。

(正確には最初は1週間出されて、仕事に復帰したが、まだ無理でもう1週間出してもらった)

 

ドイツでは、仕事を休む時に医師の診断書があれば、病状を上司に伝える必要がありません。

この診断書は正確には就労不能証明書と呼ばれ、この就労不能証明書は上司に提出しますが、病気の内容については一切かかれていません。

何が書かれているかというと、

この患者、○○日間働けません」と記載されているだけです。

 

ドイツでは、病気は非常にプライベートなことであるため、言う必要はないし、聞かれても答える必要はありません。

 

先生が未然にストップをかけてくれたことで、私は2週間ほど仕事から離れて、自分の心と体を整えることができました。

少し会社に戻るのは怖かったけど、同僚も温かく迎えてくれたし、上司にも何も言われませんでした。

 

もう限界だと思ったら、周りにどう思われようが、休め

 

ほとんどのうつ病患者の人・うつになりかけの人は、自分が今までみたいに働けなくなってしまったことに落ち込んでいると思うし、何とかしなければいけないという焦りもあると思います。

 

たまにうつ病で休んでいるのに、楽しそうに遊園地で遊んでいる人がいるなど 、Twitter で話題になることがありませんが、そういった患者さんはごく少数なのではないでしょうか。

あと、Twitterやインスタなど同僚の目が触れる場所に写真をあげるのはまずいと思いますが、個人的には遊びに行ってもいいと思います。

江戸時代じゃあるまいし、別に蟄居(家に閉じこもって外に出ない)を命じられているワケではありませんから、楽しい・やってみたいと思うことをやるのは、症状の改善にも役立と思います。

(要は、同僚の感情を逆なでしないようにやれと言うこと)

 

本当に重度のうつ病になってしまってからでは、普通の生活に戻るまでに途方もない時間と労力がかかります。

 

だから、もし軽度のうつ病か、そこまでいっていないかくらいの症状でも、私が出会った医者のように

「疲れちゃった?じゃぁ、診断書出してあげるから休みなよ。」

と病気になる前に未然に防ぐことができる医者は良い医者だと思うのですが、だめなんでしょうか?

 

もし医師が診断書がポンポン出すようになって、うつ病患者が増えているのだとしたら、それは医師とか患者さんの問題ではなく、社会に問題があると思います。

 

これは日本だけでなくドイツでもそうです。うつ病になる人増えてます。

だからこそ、ドイツではうつ病になる前に、医者がけっこう簡単に患者を休ませるみたいです。

 

まさに私が言われた、

「とりあえず仕事のことは考えずに休んでね。これ以上続けると本当に病気になっちゃうから。

が理由だと思います。

 

日本のお医者さん的には、診断書はそんなに簡単に出すものではないと言うご意見なのかもしれないけど、命を守るためには必要な時もあると思うのです。

 

医師にも会社にも守ってもらえないのだとしたら、周りにどう思われても、もうだめだ、無理だと思ったら休めってことなんだと思います。

 

自分を守れるのは自分しかいませんからね。

人間そんなに強くないから、身体の声を無視してると、折れる時は本当にポキッといきますから。

この記事をシェアする